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5地域各2回の開催に加え、北海道・東京・大阪・奈良・大分からのそれぞれ代表者1名と、今年度は沖縄からの招待参加を含め、合計6名による高校生ICT Conference2014サミットを経て、最終報告会にサミット参加の高校生から代表者2名が、2014年12月16日(火)に、内閣府「第26回 青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」、文部科学省、総務省において、高校生ICT Conference2014で得られた成果を提言として発表しました。 |
日時及び場所 | 2014年12月16日(火) 10:00-15:40 〔内閣府 中央合同庁舎 第8号館〕 〒100-0013 東京都千代田区永田町1-6-1 〔文部科学省 スポーツ・青少年局〕 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-2 〔総務省 総合通信基盤局 中央合同庁舎 第2号館〕 〒100-8926 東京都千代田区霞が関2-1-2 |
テーマ | 「考えよう!これからのスマートなネットの使い方・あり方」 |
参加人数 | 参加生徒:2人 引率者:2人、随行者:5人 合計:9人 |
最終報告者 | 【大阪府】羽衣学園高等学校 3年 【大分県】大分県立別府青山高等学校 3年 |
報告対象 | 〔内閣府〕 「第26回 青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」 〔文部科学省〕 スポーツ・青少年局、生涯学習政策局 他 〔総務省〕 総合通信基盤局 他 |
【最終報告概要】 まず最初に内閣府「青少年インターネット環境の整備等に関する検討会」において提言の発表を行いました。 ![]() 最終報告の内容は、主に以下のとおりです。 【高校生による提言】 『ネットとの上手な付き合い方』 「小中学生がネットを安心・安全に使うために身につけておきたいこと」 ― 二つの柱 ― 考える+思いやり ・スマートフォンやPC等で相手とやり取りする時に身につけておいてほしいことは、まず相手のことを考えて思いやることが大事なこと。 ― 光と影 ― ・ネットを使う上では光と影がある。光の部分はたくさんの人と交流できること。また、生活(学習)にも役立ち便利であること。影の部分としては、犯罪に巻き込まれる可能性があること。使い方を間違えて一度発信した情報は二度と消せないということ。画像等は消しても残ってしまうことがある。 ― 思いやりを心に ― ・日本人は昔から思いやりの心を持っている。そしてそれは人と接する上で大切な事であり、それはネットでも変わらない。 小中学生に伝えたいこととしては、 「ネットの仕組みと怖さ」 ネットは世界中につながっていて、一度発信すればそれは世界に発信するのと同じで、便利だけれどもその反面、危険な事もたくさんあるということ。 「個人情報の大切さ」 個人情報は氏名、年齢、生年月日等であるが、身長や体重まで個人情報に含まれているということを知らない小中学生も多い。 「思いやり」 ネットを使う上で、相手の顔が見えない分、より思いやりの気持ちを大切にして接しなければならないということ。ルールを自分で決めてそれを守るのも思いやりのひとつ。 「依存」 依存していることに気づくことも大切であるということ。 「フィルタリング」 実際にフィルタリングを使っていない子ども達に聞くと、コミュニケーションアプリが使えなくなるからそれが嫌でかけない子ども達が多いそうだが、フィルタリングをかけるか、かけないかではなくて、段階的にかけることが出来て、コミュニケーションアプリを使うことはできるが、有害なサイトはブロックしてくれるフィルタリングがあるということ。 ― どのようにして伝えるか ― 「出前講座」 実際に小中学校へ行き、出前講座をする。先日、ある中学校へ後輩と6人で、全校生徒300人を相手にスマホについての講座(プレゼン)依頼をいただき、講座をさせていただきましたが、中学生は真剣になって聞いてくれました。自分たちの経験からこういうことをしてはダメであるとか、一緒に行ったみんなも普段から携帯を使いすぎていることは自覚していて、そこからどう向き合って立ち直っていくか考えていくということが大切であるということを伝えた。沖縄県では全県立高校で、高校生が作ったネットやスマートフォンのルールやマナー等を記載したハンドブックを全県立高校生に配布している。沖縄県のように私たちの周りからも発信していけたらよいと考えている。 「企業講座」 企業の方に来てもらい講座をしてもらう。専門的な観点から伝えられ、プレゼンも上手いので耳に入ってくる。 ― 2020年のネット環境 ― ・今よりも通信速度が速くなり、現在でもメガネ型や腕時計型の端末が出てきているが、また別の新しい端末が出てくるのではないかと思う。そして、ネットがさらにより身近になり、かつ必要になると思う。 ― 2020年に向けて ― ・ネットについて仕組みや怖さなど正しい知識を教えることによって、ネットに対する意識を変える。思いやりを持って接することや光と影があることを知る。そのためには情報の教科書・授業による教育が今以上に必要。 ![]() ― 提言 ― ・学校での情報教育の更なる充実。2020年までにほとんどの学生(小中高生徒)が更に進んだ情報教育を受けられるように。2020年はオリンピック開催の年でもあり、情報端末についても、もっと新しいものが出てくるきっかけにもなる。そういった時にさらにスマートに使うことが必要になるので、今以上に情報教育を充実するようにしてほしい。どうやって情報教育をさらに充実させるかだが、国語や数学のように年代に応じた教科書を使用して、最低週一回程度どの学年でも同じような授業を受けられるようにしてほしい。またネットのスマートな使い方についてディスカッションをして、いろいろな問題についてお互いに話し合うことで、光と影を共有することができるだけでなくコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を高めることが出来ると思う。 情報教育の意義 ・最新のネットの仕組みや知識を学ぶだけでも学生たちの意識は変わってくるし、ネットを有効に活用できる学生がもっと増える。そうすれば問題や犯罪などに会う学生も減るし、スマートに使うことによっていろいろな人と関わりを持つことができるようになる。 まとめ ・高校生ICT Conferenceに参加している高校生や講演をしていただいている企業だけでは限界があるので、情報教育の更なる充実(細かいモラルの部分など)をお願いしたい。これからモラルや知識がない子どもたちがスマートに使えるようにするためにも、ICT Conferenceのような取り組みに参加する場がない子どもたちに情報の提供をお願いしたい。 ![]() ※内閣府での提言発表の詳細は「高校生ICT Conference2014 最終報告会 開催報告書・質疑録」(PDFファイル)をご参照ください。また、提言発表の内容は「高校生ICT Conference2014 最終報告会 プレゼン資料」(PDFファイル)をご参照ください。 ![]() |
【概要】 内閣府での提言発表の後、午後から文部科学省に移動して意見交換を行いました。 文部科学省では、文部科学省で作成している教材や保護者に必要な情報等に関して、質疑を実施しました。 ![]() また、「思いやり」というのは、とても重要な気づきであること等、貴重なお言葉をいただきました。 ![]() ※文部科学省での質疑応答の詳細は「高校生ICT Conference2014 最終報告会 開催報告書・質疑録」(PDFファイル)をご参照ください。また、提言発表の内容は「高校生ICT Conference2014 最終報告会 プレゼン資料」(PDFファイル)をご参照ください。 ![]() |
【概要】 文部科学省での意見交換の後、総務省にて意見交換を行いました。 総務省では、小中学校や家庭を巻き込んだ取り組みが重要であることや高校生ICT Conferenceの取り組み等に関して、質疑を実施しました。 ![]() また、高校生の意見を踏まえながら、政策等を考えてネットを通じてよりより社会を実現していきたいとの力強いお言葉もいただきました。 ![]() ※総務省での質疑応答の詳細は「「高校生ICT Conference2014 最終報告会 開催報告書・質疑録」(PDFファイル)をご参照ください。また、提言発表の内容は「高校生ICT Conference2014 最終報告会 プレゼン資料」(PDFファイル)をご参照ください。 ![]() |
![]() | 「高校生ICT Conference2014 最終報告会 開催報告書・質疑録」(PDFファイル) 高校生ICT Conference2014 最終報告会の開催報告書及び質疑の内容がご覧いただけます。 |
![]() | 「高校生ICT Conference2014 最終報告会 プレゼン資料」(PDFファイル) 高校生ICT Conference2014 最終報告会での提言資料がご覧いただけます。 |