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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ EMA事務局通信303 2012/10/02 ■□ 【 コ ラ ム 第 20 回 】 『 情報モラルの授業づくり 』 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授 / EMA啓発・教育プログラム部会 部会長 中川 一史 □■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会員及び関係者各位 モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)事務局です。 平素は当機構の活動にご協力いただき誠にありがとうございます。 コラム第20回は、EMAの啓発・教育プログラム部会で部会長としてご 協力いただいている放送大学 教授 中川 一史先生にご執筆いただき ました。 『 情報モラルの授業づくり 』をお届けします。 ∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵ 『 情報モラルの授業づくり 』 ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴ 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授 / EMA啓発・教育プログラム部会 部会長 中川 一史 情報社会に対応するために、小学校・中学校・高等学校それぞれ の学習指導要領では、情報モラルについての表記が増えてきつつあ ります。学習指導要領総則「指導計画の作成等に当たって配慮すべ き事項」には、情報モラルについての以下のような記述が見られま す。 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ┃【小学校】 ┃第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 ┃2 (9)各教科等の指導に当たっては,児童がコンピュータや情報 ┃通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで ┃文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け、適 ┃切に活用できるようにするための学習活動を充実するとともに、 ┃これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器などの教材・教具 ┃の適切な活用を図ること。 □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ┃【中学校】 ┃第4 指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項 ┃2 (10)各教科等の指導に当たっては,生徒が情報モラルを身に付 ┃け、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切 ┃かつ主体的、積極的に活用できるようにするための学習活動を充 ┃実するとともに、これらの情報手段に加え視聴覚教材や教育機器 ┃などの教材・教具の適切な活用を図ること。 □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ┃【高等学校】 ┃第5款 教育課程の編成・実施に当たって配慮すべき事項 ┃5 (10)各教科・科目等の指導に当たっては、生徒が情報モラルを ┃身に付け、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段 ┃を適切かつ実践的、主体的に活用できるようにするための学習活 ┃動を充実するとともに、これらの情報手段に加え視聴覚教材や教 ┃育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。 □━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ このように、各校種の総則に、配慮すべき事項として必ず述べら れているのです。 また、小学校では「コンピュータや情報通信ネットワークなどの 情報手段に慣れ親しむこと」や「コンピュータで文字を入力するな どの基本的な操作」についても触れられています。操作スキル等を アップしながら日常の指導と合わせて情報モラルの指導を行うよう になっているのです。ちなみに、この表記は中学校、高等学校では 見られず、「適切かつ主体的、積極的に活用できる」(中学校)、 「適切かつ実践的、主体的に活用できる」(高等学校)というよう に、基礎・基本から応用・実践へと段階があがっていくのです。もち ろん指導要領では、総則にとどまらず、道徳や社会での表記も見ら れます。つまり、情報モラルの指導は、教科を超えて、実施してい くことが求められています。 ぜひ、このEMAのWebサイトの指導事例を参考にしたり、教材を活 用したりして、授業に役立てていただきたいと思っています。 参考:ケータイ・インターネットの歩き方 〜子どもが安心・安全につかうために〜 ポータルサイト http://ema-edu.mcf.or.jp/ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 【中川 一史(中川 一史)プロフィール】 放送大学 ICT活用・遠隔教育センター 教授。横浜市の小学校教諭、 横浜市教育委員会情報教育課勤務、金沢大学教育学部教育実践総合 センター 助教授、独立行政法人メディア教育開発センター教授を経 て現職。主な研究テーマは、「情報教育に関する学習環境」「情報 教育における小中連携カリキュラム研究」「研究組織のマネージメ ント」「産学共同プロジェクトの実践的研究」など、数多くの実践 コーディネートを行っている。 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- ≪コラムについて≫ 「青少年のインターネット利用」をテーマに配信していまいりま す。EMA事務局通信をご購読いただいている皆様と広範且つ深い 知識・情報を共有することにより、さまざまな角度から「青少年 のインターネット利用」について考えていきたいと思っておりま す。 コラムへのご意見・ご感想・ご要望等ございましたら、ぜひとも 事務局までメールにてお寄せください。 宛先:EMA事務局 メールアドレス:jmk@ema.or.jp どうぞよろしくお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発信元/一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA) 〒106-0031 東京都港区西麻布1-4-38 千歳ビル3階 http://ema.mcf.or.jp/ http://ema.mcf.or.jp/m/(携帯サイト) http://ema-edu.mcf.or.jp/ (啓発・教育ポータル) ◆事務局通信の登録及び解除は下記Webサイトからお願いします。 http://ema.mcf.or.jp/news/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |